ファンティーニ イタリア・アブルッツォ州
ファンティーニ(当時はファルネーゼ)創立者のひとりカミッロ デ ユリウスは、若くしてイギリスに渡り3軒のレストランを経営、ワインの輸入もしていました。イギリスで成功を収めたカミッロですが、「いつかアブルッツォへ戻り、生まれ故郷に貢献できたら」という思いを常に持っていました。そして1994年、ついにアブルッツォに帰郷しました。同じ頃、ヴァレンティーノ ショッティとフィリッポ バッカラーロはアブルッツォのワイナリーで働いていましたが、もっとハイレベルのワインを造りたいと考えていました。そして、情熱を持った3人が出会い、ファンティーニを設立しました。「設立当初はお金もなく、エントリーレベルのワインしか造れませんでした。しかし、いいワインを造りたいという情熱だけはありました」とヴァレンティーノは語ります。その頃、世界的に著名なワイン評論家のロバート パーカー Jr.が彼らのワインを飲んで感激し、「車に積めるだけ買いたい」という記事を書いたことで、ワイナリーの名が少しずつ知られるようになりました。そのワインが、エントリーレベルのモンテプルチャーノ ダブルッツォでした。
エントリーレベルのワインしか造っていなかった1995年、イギリスの有名なワイン評論家ヒュー ジョンソンからのアドバイスで「土着品種を使って造るイタリア最高のワイン」の生産に乗り出します。4年の月日をかけて最高の畑をリサーチし、何度も試行錯誤を重ねた結果、ついに2001年の6月に最初のブレンドが出来ました。それが、いまやワイナリーのフラッグシップワインとなった「エディツィオーネ」でした。その後、「エディツィオーネ」がシドニーのワインコンペティションでベストワインに選ばれたことで、世界中からオファーが殺到し、ワイナリーの名が世界に知られるようになりました。そして遂に、「ルカ マローニ ベストワイン年鑑2005」でイタリア最優秀生産者に選出されるという快挙を達成しました。
1994年の設立から僅か10年足らずの短期間でイタリアのトップ生産者の地位を築いたファンティーニは、その後も意欲的な投資を繰り返し、南イタリア各地から様々なワインを世に放ち、国際的な評価を確立しました。特に、イタリアワインの評価本「ルカ マローニ ベストワイン年鑑」においては、これまで年間最優秀生産者に9度も選出されています。2022年は「フランクフルト インターナショナル ワイン トロフィー」や「ムンドゥス ヴィーニ」といった国際的なコンペティションでも『BEST ITALIAN PRODUCER』に選出されており、これまで以上に国際的にも高い評価を得ています。また、ここ数年の間にトスカーナやサルデーニャでもワイン造りをスタートし、現在7つの州でワイン造りを行う、南イタリアで最も成功したワイン生産者となりました。さらに、「ファルネーゼ グループ」から「ファンティーニ グループ」へと名称を変更し、さらなる躍進を図っています。
多くの生産者は広い畑を購入して、自分達で畑を管理し、ワイン造りを行うことが良いワインを造るための方法だと考えます。しかし、ファンティーニは他とは違ったやり方を選択し、高い品質を実現しています。自社で広大な畑を購入するかわりに、素晴らしい畑を持つ小さな栽培農家と契約し、彼らが先祖代々受け継いでいる畑で葡萄を栽培してもらいます。「ワインを造るためには、素晴しい畑や葡萄は最も重要です。栽培農家の知恵や経験は、まさにファンティーニが必要としているものであり、葡萄栽培は畑を良く知る人達に任せることで品質の高い葡萄を得ることが可能なのです」とヴァレンティーノ ショッティは語ります。そして、量ではなく、区画に対して満足のいく賃金を払い、高い品質の葡萄を育ててもらいます。
「素晴らしいワインを造るために最も重要なことは、素晴らしい葡萄があることです。しかし、それだけでは十分ではありません。素晴らしい葡萄を素晴らしいワインにするには、葡萄の収穫からできるだけ時間をかけずに醸造を始め、葡萄が適切に扱われるがことが大切です。そのためには、素晴らしい醸造家たちのチームが必要なのです」とヴァレンティーノは語ります。通常では、大きな醸造所であっても、1名か2名、多くても3名ほどの醸造家しかいないことが多いのですが、ファンティーニ グループでは総勢13名の醸造家でワイン造りを行っています。各ワイナリーには専任のワイメーカーがおり、すべての工程を常に細かく管理しています。そして、ワイナリーの創設者の一人フィリッポ バッカラーロと世界的に活躍しているアルベルト アントニーニの2人がスーパーバイザーとして全体を統括しています。ファンティーニ グループは、規模で言えば、大きなワイナリーのうちに入るかもしれませんが、ワイン造りに対してはブティック ワイナリーと同等の力を注いでいると言えます。「輸入元様の紹介文より」ファンティーニ エディツィオーネ・チンクエ・アウトークトニ2019年赤 750ml 【イタリア・アブルッツォ州】
5,170円(税470円)
サクランボやプラム、熟したブラックカラントの香り、タバコ、香ばしいトーストの香り。ベルベットのように滑らかなタンニン、バニラとチョコレートのスパイシーな風味があります。
ファンティーニ ドンカミッロ赤 750ml 【イタリア・アブルッツォ州】
2,827円(税257円)
力強い赤色、フルーツやペッパーを感じさせるアロマとバランスのとれた適度な樽香が、複雑な風味を醸し出します。凝縮された上品なタンニンがあり、サンジョヴェーゼのもたらすふくよかな果実味とカベルネの骨格を引き出した、パワフルで、魅力のあるモダンスタイルのワインです。
ファンティーニ カサーレヴェッキオ・モンテプルチアーノダブルッツォ赤 750ml 【イタリア・アブルッツォ州】
2,464円(税224円)
ガーネットを帯びた濃いルビーレッド、パワフルで持続性のある果実味と共に熟した赤い果実やスパイスのアロマが広がります。ドライで温かみのある味わい、心地よい果実味とエレガントなタンニンが感じられます。素晴らしいフレイバーに満ち、非常にバランスのとれたワインです。
ファンティーニ ジロ・サンジョベーゼ・メルロ赤 750ml 【イタリア・プーリア州】
2,200円(税200円)
輝きのあるルビーレッド。熟した赤い果実の複雑なアロマにチョコレートやジャム、そして樽からのスパイシーな香りがあります。しっかりとタンニンが感じられますが、それでいて非常にバランスが取れています。