ソレイユワイン 旭洋酒 山梨県山梨市

旭洋酒有限会社 代表者 鈴木剛氏

住所 山梨県山梨市小原東857-1

創業年 1940年(2002年3月より鈴木氏の所有に)

年間生産量 約2万本

自社畑 0.5ヘクタール

ソレイユワインの看板ソレイユワインの販売所建物ソレイユワイン櫂入れ作業

【左】旭洋酒の看板  【中】旭洋酒の販売所  【右】ピノノワールの発酵槽櫂入れ作業

ソレイユワイン樽貯蔵場ソレイユワインのピノノワール自社畑ソレイユワインの自社畑ピノノワール房

【左】樽貯蔵場  【中】一文字短梢仕立てのピノノワール  【右】完熟した自社畑ピノノワールの房

 とても見つけづらい場所にワイナリーがある。にもかかわらず、大通りからの案内版もあまり目立たない・・・。地元の農家の方が自分の葡萄をワインにするために発足した醸造所だったため、外にアピールする必要もなかったのであろうと、推察する。およそ50年前、 山梨市と春日居町の農家380軒ほどが集結して有限会社を発足させ、2002年2月まで共同経営で、市場にほとんど出回らない自家消費のワインを醸造するワイン会社を営んでいました。2002年3月、農家の数が50軒をきり、共同経営という形態の維持が困難になり、鈴木夫妻に引き継がれ家族経営の新生旭洋酒の歴史が始まったのでした。海外のワイナリーにもある事ですが、所有(オーナー)が変わり、新しい風が吹き込んだとき、評価や経営の風向きも変わります。実際、ご夫婦のワインは、クチコミで売れている。そこに、ココロザシ高い、魅力的なワインがあるからだ。大きな看板や案内版はいらない。外観はそんなに変わらなくとも(ワイナリーの場所がわかりづらくとも)、私のように美味しいワインを求める人は、絶対みつけださずにはいれないのですから。

 “新生”とは書いたものの、まったく新しい、今までの味を無視したワインを造っているかというと、そうでもない。温和な鈴木夫妻の人柄からか(はたまた単にしがらみからか)、地元に根ざすべく、地ワインとしてのニュアンスを残しつつ、クオリティを上げた、素晴らしいバランス感覚のワインを醸している。特に「ソレイユ・クラッシック」は、そういうポジションにある傑作だと思います。代変わりした時点で、若旦那の個性、主張をグィっと前面に出したワインを醸して成功するという例も多々あり素晴らしい事ですが、鈴木夫妻は、そうしようとは考えていないようです。地元の人に愛されつつ、ご夫妻の味を表現して、外にも認められるワイン。ある意味、とても繊細で優しく広い心と、しっかりした技術、決意が両立しないと成立しない、人一倍神経をつかう難しい作業かもしれません。また、別の角度から見ると、他県出身である鈴木夫妻の外の感覚が、山梨の地ワインに新しいエッセンスを吹き込んでいるようにも感じます。鈴木氏は醸造の仕事を山梨の中堅ワイナリーで8年間し、奥様の順子さんは同ワイナリーで4年間栽培の仕事をされていました。その経験も含めて、山梨の地に根を下ろそうとされているお二人にしか出来ないワインをこれからも表現し、造っていってくださいね。

 しかし、お二人の情熱、才覚は、地元に根ざしたローカル色を残したワインばかりでは、到底おさまらない。愛情込めて育てている自社畑のメルロ。 山梨県の栽培指導官をされていた「現旭洋酒栽培顧問・小川孝郎氏」が、退職後にご自身で管理、実践栽培されている一文字短梢仕立の千野産甲州とピノノワール(ピノノワールは小川氏の方針指導による所有畑を、実質的には鈴木ご夫妻が借りて管理栽培している自社葡萄の状態)。山梨市日下部地区の未来型篤農家「手島農園・手島宏之氏」が旭洋酒のすぐ裏で栽培する高級食用に収量制限をした完熟マスカット・ベリーAなど。ワイナリーの半径5キロ圏内で栽培される、これらクオリティの高い地元葡萄から醸される、プレミア・スペシャルワインは、オリジナリティ溢れる素晴らしい出来映えのモノばかりです。初めて手にする山梨県屈指の高貴な葡萄を、手探りながら、のっけから物凄いワインに仕上て、結果を出しているのは、さすがです。木の樹齢が増すとともに経験を重ね、家族経営ならではの、個性際立つ山梨を代表するワインを造り、私達を感動させてくれるでしょう。本当に楽しみです。
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それいゆ メルロ2020年のきろく赤 720ml

3,630円(税330円)

 濃縮プルーンシロップ、熟したブラックチェリー、腐葉土や松ぼっくり、森の茸などの香が小気味よく立ち上る。口に含むとまだ穏やかな酸があり、ひっそり鼻孔を抜けるトリュフの香とともに、ブラックチェリー様の果実味が滑らかに伸びる。アフターに少しビターなシガーのニュアンス。


それいゆ シラー2022年のきろく赤 720ml

3,630円(税330円)

 口に含むと若々しい酸味を伴うマルベリー様の果実味が軽やかなタンニンにのって広がります。鼻孔から抜ける胡椒様のスパイス感が味わいに陽気なリズムを与えています。


ソレイユ千野甲州2023年白 720ml

3,410円(税310円)

 小川孝郎氏が標高600m弱の南向き粘土質斜面で育てる甲州種。肥料を抑え、草の力によって有機的な土壌をつくる不耕起草生栽培と一文字短梢剪定を組み合わせ、減農薬で栽培されます。充実した果実を生むこの一級畑のブドウのみを選果しながら丁寧に収穫、ポールバンチプレスの後フレンチオーク樽で醗酵させています。



ソレイユ ルージュ・クサカベンヌ2023年赤 720ml

2,750円(税250円)

 日下部(クサカベ)地区のベテラン果樹農家 手島宏之氏がワイナリーのすぐ近くで栽培するベイリーAはとりわけ管理が行き届いており、健全なまま完熟する優等生です。この畑のブドウをボジョレ・ヌーボーで御馴染みのマセラシオン・カルボニック法で醸造しフレンチオークで6か月熟成しました。


ソレイユ グルペットブラン2023年白 720ml

3,190円(税290円)

 山上直氏が標高650mの牧丘町西保下地区の垣根と800mの西保中地区の一文字短梢棚で栽培するグルペット農園のソーヴィニョン・ブラン主体の白ワインです。


ソレイユ ヴーブラン2023年白 720ml

2,640円(税240円)

 小川孝郎氏が減農薬低肥料で育てる、千野ヤマヂ短梢仕立ての甲州を主体に、ステンレスバレルで嫌気的に醗酵させ、ブドウのポテンシャルとフレッシュさが際立つワインに仕上げました。



ソレイユ ヴールージュ2022年赤 720ml

2,640円(税240円)

 山葡萄のような野性味が特徴の甲斐ノワール(カベルネ・ソーヴィニョンとブラッククイーン種の交配品種)を主体に4品種をブレンドし、アメリカン:フレンチオーク=2:2(うちフレンチ新樽1)で9か月間樽熟成。それぞれの品種の個性が融合し、オークのフレーバーとタンニンが全体をまとめたバランスのよいミディアムに仕上がりました。


ソレイユ ヴーロゼ2024年ロゼ 720ml

2,640円(税240円)

 赤ワインより短めですが醸し醗酵を行っているため、かなりしっかりとした骨格です。ローズヒップ、アプリコット、アーモンドなどの混ざりあった透明感のある香。アタックはトロンと仄かに甘く、舌の中央に落ちる黒葡萄の重みが穏やかな酸と重なって口中に広がる一方、スターフルーツやアロエなどの心地よいグリーンノートが鼻に抜けます。アフターに微かなドライアプリコットのニュアンス。


ソレイユ ヴーオレンジュ2024年橙 720ml

2,640円(税240円)

 口中では果皮由来の渋みが甲州種らしいフレッシュ林檎様の果実味に溶けこみ立体的な味わいが持続。搾った直後の果皮と種の香がふんわりと戻り、口中に広がった渋みが食べものの油分やえぐみと手を取り合って新たな世界にいざなう食事向きワイン。



ソレイユ甲州2022年白 720ml

2,002円(税182円)

 少数限定の契約農家のブドウを用い、渋味を抑え香味豊かな果汁をえる目的で除梗破砕せずに房ごとゆっくり搾るホール・バンチ法で圧搾しています。醗酵後は滓とともにタンクで貯蔵しフレッシュさと旨みを併せもつ辛口に、複雑さを生かすためノンフィルター生詰で仕上げています。


ソレイユ クラシック赤 720ml

1,683円(税153円)

 イチゴのような香で食べても美味しいマスカット・ベイリーA種。アルコール発酵後はゆっくりと二次醗酵させて旨みを引き出しました。地元衆御用達の定番品です。


ソレイユ クラシック白 720ml

1,683円(税153円)

甲州種100%。 近隣農家のブドウのみを低温でゆっくりと醗酵させた地元衆御用達の定番品です。



それいゆ メルロ2019年赤 720ml

3,190円(税290円)
SOLD OUT

 山梨市八幡地区と岩手地区の自社畑メルロのうち、最も良く熟した房のみを粒選りで収穫し丁寧に醸造、フレンチオーク樽と瓶で熟成させました。機械でちぎれた細かい梗は手作業で取り除き、丸い粒のまま徐々に潰していくマセレーションで自然な果実味を出すよう心がけています。


それいゆ ピノノワール2017年赤 720ml

3,300円(税300円)
SOLD OUT

 機能性素材の雨除け傘を全房にかけ、丁寧に病果を除いて仕込みに臨んでいます。醸造では過剰な成分抽出をせずに素直な味わいを心がけ、フレンチ・オークの古樽で9ヶ月間熟成、ノンフィルターで瓶詰しています。


それいゆ ピノノワール2022年のきろく赤 720ml

3,960円(税360円)
SOLD OUT

 オレンジがかった淡い色合い。焼き栗、金柑、乾燥した柿や枇杷の葉など、甘やかな中に乾いたグリーンノートが柔らかく香る。口中ではサンザシや無花果を思わせる穏やかな果実味が、上級茶のような緩やかなタンニンを纏って伸びゆきます。



それいゆ シラー2019年赤 720ml

3,300円(税300円)
SOLD OUT

 やや硬めのタンニンとフレッシュプラム様の果実感が拮抗していますが(リリース現在)、味わいの伸びはよくドライフルーツやカカオなどの余韻が長く続きます。適度な酸があるため、熟成によって要素がより溶け合い、複雑で奥行のある味わいとなる事が大いに期待されます。


ソレイユ千野甲州2016年白 720ml

3,410円(税310円)
SOLD OUT

 小川孝郎氏が標高600m弱の南向き粘土質斜面で育てる甲州種。肥料を抑え、草の力によって有機的な土壌をつくる不耕起草生栽培と一文字短梢剪定を組み合わせ、減農薬で栽培されます。充実した果実を生むこの一級畑のブドウのみを選果しながら丁寧に収穫、ポールバンチプレスの後フレンチオーク樽で醗酵させています。


ソレイユ トピネルージュ2018年赤 720ml

2,420円(税220円)
SOLD OUT

 萩原進氏が日当たりのより斜面で栽培する 甲斐ノワール(山梨県果樹試験場作出カベルネ・ソーヴィニョン×ブラック・クイーン交配種)を主体に、同じ山梨市の4品種をブレンドし樽熟成しました。



ソレイユ ヒクモルージュ・シラー&メルロ2022年赤 720ml

2,860円(税260円)
SOLD OUT

 口中では柔らかな渋みと酸に伴われたベリー系の果実味が、紅薔薇の花弁が開くようにそっと広がります。アフターに煎ったモカの心地よいニュアンス。


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店長 今井 博

■プロフィール■

・1988年より酒販売に従事する。

・1990年 第40期サントリーソムリエスクール卒業

・利き酒師「SSI日本酒サービス研究会・酒匠研究会認定」

・フランスワイン・コンセイエ「SOPEXAソペクサ・フランス食品振興会認定」