シャン・クレール 山梨県北杜市明野町

〜醸造経験豊富なヴィニュロン(栽培醸造農家)が、自身のワイナリーを持たずひと樽ずつ醸す極少自園ワイン〜

シャンクレール 代表者 藤田和久氏

住所 山梨県北杜市明野町(圃場)

創業年 2021年(葡萄栽培は2016年から)

年間生産量 約1500〜2000本

自社畑 約1.5ヘクタール

 2012年に東京から山梨県に移住されてきた藤田和久氏は、地域おこし協力隊の活動を経て葡萄栽培の魅力に触れ、2016年より北杜市明野町で醸造用葡萄の栽培を本格的に開始するとともに、縁あって県内のワイナリーにて醸造業務にも従事するチャンスを得ます。それから栽培・醸造の経験を重ね2021年にはワイナリーを退社。徐々に広げてきた明野町自家圃場約1.5ヘクタールからできる欧州系葡萄品種の栽培農家を主業とし、数軒の小規模ワイナリーへ葡萄供給(販売)しつつ、厳選した一部の自園葡萄を使って間借りしたワイナリーにて長年の醸造経験を活かした自身のワインを醸造する「シャン・クレール」を設立されました。シャンクレールワインは、2016年ヴィンテージの物を、2022年から発売開始。銘柄名にもなっている「シャン・クレール」は、フランス語の「明るい(clair)」と「畑・野原(champ)」という意味の単語を合わせた造語で、日照時間が日本一長いといわれる明野の地から誕生するワインを表すのに相応しい名前です。ワイナリーを持たないがゆえに栽培に軸足が置けつつ、熟知したご自身納得の自家栽培葡萄を用いて、間借り(形式上は委託醸造)とはいえ自身の裁量(樽の持ち込みも含む)で仕込むことが出来る環境で醸造したワインは、フランスや香港で開催された国際ワインコンクールで高位の賞を獲得しています。

 山梨県のなかでも葡萄栽培の適地として名高い北杜市明野町。昔、林檎畑として階段状に整地された西向き段々畑区域の広いひと段に、約1.5ヘクタールにおよぶほぼひと続きの土地を持ち、ご夫婦ふたりで管理するシャンクレールさんの自家葡萄圃場は、標高700m前後に位置し、赤品種カベルネソービニヨン、ピノノワール、メルロ、プチヴェルドと白品種シャルドネ、ソービニヨンブラン、ヴィオニエが植わっています。自身が心血注いで栽培するこの畑から収穫した葡萄の大部分は、どの様なワインになるのか見届けたいため、氏の葡萄のみを使用し単一で仕込んでくれる小規模ワイナリー数軒に原料葡萄として卸しています。それとは別に、収穫葡萄のなかでもご自身で仕込んでみたい一部(約4分の1)は売却せずに、各品種ごとにおおむねひと樽分(約300本前後)ずつ「シャン・クレール」銘柄として醸造。アッサンブラージュ(ブレンド)する場合や樽熟成ではないワインもあるので一概にはいえませんが、簡易的に単純計算すると、栽培品種5〜7種類×300本なので、年間生産本数が約1500本〜2000本のみと、お一人でもじっくり目をかけ手間をかけて醸造出来る大変少ない生産数となります。そんな選り抜きの自家葡萄より出来たワインは、2023年時点までで、国際ワインコンクールの香港和酒アワードでプラチナ賞、金賞、銀賞を獲得。フランス・フェミナリーズ世界ワインコンクールで金賞を2つ獲得。外国人の舌にも適う実力を示すシャン・クレールさんのワインは、自園栽培において酸を大切にしているため、陽光を浴びた明野葡萄の上質ポテンシャルを内に宿した日本ワインらしい果実の繊細さを感じつつ、相反して全般的に締まりあるグリップを持つ日本ワイン離れした強さも感じられる、食欲そそる見事な食中酒に仕上がっています。ワイナリーを持たないヴィンヤード(葡萄畑)のみ所有のヴィニュロン(葡萄栽培農家)が自らの手で醸造する少量ワインが海外で評価される小気味よさ。ぜひ、その全容をお客様ご自身の舌でも確認してみてください。
[ 並び順を変更 ] - おすすめ順 - 価格順 - 新着順
全 [4] 商品中 [1-4] 商品を表示しています


全 [4] 商品中 [1-4] 商品を表示しています

Your recent history

Category

Other page

About the owner

店長 今井 博

■プロフィール■

・1988年より酒販売に従事する。

・1990年 第40期サントリーソムリエスクール卒業

・利き酒師「SSI日本酒サービス研究会・酒匠研究会認定」

・フランスワイン・コンセイエ「SOPEXAソペクサ・フランス食品振興会認定」