ドメーヌ タカヒコ 北海道余市町

〜日本最上のピノ・ノワール栽培適地“余市”の可能性を、自分流に体現〜

ドメーヌ タカヒコ 代表者 曽我貴彦氏

住所 北海道余市郡余市町登町

創業年 2010年

年間生産量 約-本

自社畑 約6.7ヘクタール

ドメーヌタカヒコワイナリーの建物ドメーヌタカヒコの看板ドメーヌタカヒコ自社畑ピノノワールの芽吹き

【左】ワイナリーの建物  【中】ワイナリー前の看板  【右】自社畑ピノノワールの芽吹き(5月)

ドメーヌタカヒコ醸造所内ドメーヌタカヒコの発酵槽ドメーヌタカヒコ瓶詰場

【左】ドメーヌタカヒコワイナリー、醸造所内  【中】四角い合成樹脂容器の発酵槽も使用。日本製。  【右】瓶詰め場

ドメーヌタカヒコ自社畑ナナツモリの様子ドメーヌタカヒコ自社畑と醸造所ドメーヌタカヒコ自社畑ナナツモリのピノノワール房

【左】一枚畑・自社畑「ナナツモリ」 【中】醸造所(奥の白い建物)に隣接する斜面畑 【右】ナナツモリ畑のピノノワール房

 

 世界的にもピノノワールをビオで栽培することは簡単なことではありませんが、この畑のブドウ全ては「ビオ」で栽培され、ハウスや傘のない自然の中で栽培されております。この畑で栽培されたピノノワールを醸すことが、自分の描くものをワインで表現するための大切な一歩であり、心の底から本当に行いたかったワイン造りです。また、今でもワインは自我の塊だと思っております。ワインの味や香りは、テロワール(風土)にも大きく影響されますが、それよりも「人」に大きく影響されます。なぜなら「自然と人」とのあり方に対する造り手の哲学がワインの味に非常に影響するからです。年に1回しか醸せませんが、この畑のワインは必ずこれから毎年進化を続けます。これからどのように変わっていくか暖かく見守って頂き、毎年リリースされるナナツモリの変化を楽しんで頂ければ嬉しい限りです。

 ナナツモリとは、ドメーヌタカヒコが所有する畑の名前です。この畑を譲り受けた時、ピノノワールは植えられておらず、リンゴや洋ナシなど7種類の果物が実る畑(森)でした。2010年春、それを私が根抜しピノノワールへと改植を行い、現在の畑の姿となりました。この畑の歴史を後世にも伝えていきたいとの考えから畑の名前を「七つの果樹の森」から「ナナツモリ」と命名しました。一方で「ナナツモリ」には別の想いもあります。私が小学校3年生の時、担任の先生に暗記させられた宮澤賢二の「雨ニモマケズ」。子供の頃はこの詩が持つ意味をまったく理解できていなかったのですが、農民としては今では自分の生き方に大きな影響を与え続けております。そんな宮澤賢二の作品の中に度々登場する「七つ森」。賢二の愛した森であり、宮沢賢二に憧れを持つ僕が好きな森の名前でもあったのです。「ドメーヌタカヒコ様の案内文より」

 

『テロワールと栽培』

◆ピノノワールにとって最上のテロワールが余市に眠っている

「どうして北海道で始めるのか」そこの答えは簡単だ。北海道には人々の五感を魅了するピノノワールに適したテロワールが存在している。長野にも素晴らしいテロワールは存在するが、私が知る限り余市のピノノワールほど素晴らしい果実が実る場所は日本の地で他にない。私たちワイン造りをするヴィニュロンにとって、この大地でドメーヌを始めるのにどうして迷う必要があるのか?それは必然である。

◆産地として継続することがその地にテロワールを形成させる

小樽市から車で30分ほど南に走ると、ブルゴーニュの丘を彷彿させる素晴らしい景色が広がる余市町登地区に入る。この地区は温暖な日本海の影響を受けつつ、いくつものなだらかな丘によって形成されているため、北海道のなかでも温暖な果樹栽培が可能な地域として栄えてきた。余市といえばニッカウイスキーの発祥の地として有名だが、ニッカの前進は大日本果汁株式会社(1934年創業)であり、それは日本初のリンゴ加工会社発祥の地であったほどこの地域は果樹が盛んな地域であった。そんな余市町にワイン用としてヴィニフェラ(ヨーロッパ系葡萄品種)の葡萄苗が初めて植えられたのは1984年のことである。それから25年の月日が流れ、現在、この地域は日本でも有数の高品質なワイン葡萄を産出する一大産地としての名声を不動のものとしている。

◆この大地にはワインに旨味を引き出す土がある

登地区。標高20m〜100m、地質学的特徴は安山岩または火砕岩の母岩の上に風化した礫、砂、粘土が混ざりあった水はけのよい丘である。多くの畑は森であった木を伐採しただけなので、表土30cmに森の土が混ざっており、肥料などを用いなくても土壌微生物たちによって理想的な環境が作り上げられている。そんな土質がこの地区のワインに複雑さと旨味を与えている。  日本人の文化でもある旨味が鍵となるピノノワールには、粘土土壌は絶対に必要な条件である。特に雨の影響を受けやすい日本の気候条件では、10月に入ってから理想の酸と糖度を維持した状態で収穫できることが、ピノノワールにとって非常に大切である。どんなに良い気候、土質条件を持っていても9月に熟すピノノワールのエリアからは、ピノの個性は生まれない。10月10日を過ぎてから、理想の酸と糖度を維持したまま熟すことが出来る余市のピノノワールは、粒が小さく色が濃く、口に含むと果実の香りが広がる。

 

『醸造の思想』

◆新樽は使わない。 ◆薄いからこそ複雑さを表現できる。薄いからこそ誤魔化しがきかない。 ◆熟した葡萄ならピノノワールに除梗は必要ない。

タカヒコの醸造はタンクに房ごと葡萄を入れ、酵母を添加することなく自然な発酵がおこるのを待つ。瓶詰まで亜硫酸も使わない。言葉で言うのは簡単だが、これが難しく恐ろしいことである。私の醸造の基本的な考えは、できるだけ何もしない。自然にまかせた発酵を行うだけだ。

 造り手の情熱を感じる紹介文がとどきました。なぜ“余市”で“ピノノワール”なのか、人生をかけた思いが伝わってくる文章でしたので、みなさまにも知っていただきたく、そのまま紹介させていただきました。(上記の文章)

さらに詳しいワイナリー情報は、ドメーヌタカヒコ公式ホームページをご覧下さい。

 

ドメーヌタカヒコ・ナナツモリ・ピノノワール2021年の抽選販売は終了しました。抽選に参加していただきましたお客様には心より御礼申し上げます。

●亜硫酸無添加のワインですので、ご購入後は冷蔵庫ではなくセラー(10℃〜16℃)での保管をお願いいたします。

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店長 今井 博

■プロフィール■

・1988年より酒販売に従事する。

・1990年 第40期サントリーソムリエスクール卒業

・利き酒師「SSI日本酒サービス研究会・酒匠研究会認定」

・フランスワイン・コンセイエ「SOPEXAソペクサ・フランス食品振興会認定」