グレイスワイン 中央葡萄酒 山梨県甲州市勝沼町
中央葡萄酒株式会社 三澤茂計氏 醸造責任者 三澤彩奈氏
住所 山梨県甲州市勝沼町等々力173
創業年 1923年
年間生産量 約25万本
自社畑 1.2ヘクタール 契約畑 12ヘクタール
【左】勝沼グレイスワイナリー外観 【中】グレイスワイナリー看板 【右】2階テイスティングルーム
【左】赤ワイン用の木製発酵槽 【中】清潔な樽貯蔵場 【右】鳥居平上部から見た自社畑
世界に認められる純国産ワイン、食中酒としての“日本ワイン”確立をめざし、牽引してきたリーダー的ワイナリー。その味わいは、地葡萄酒やおみやげ物的な要素を排除し、洗練された辛口ワインを中心に、気品すら感じる格を持っています。世界的視野に立ったワイン造りで、ソムリエさん達に安心して推奨できる味わいに仕上げてくれています。何気に国内の一流レストラン、一流ホテルが国産の物でグレイスワインだけはオンリストしている所が多いのも、ワインとしての評価が高いことを裏付けています。グレイスワインは、カベルネ、メルロ、シャルドネなど欧州系専用品種の垣根式栽培に取り組み、万国共通の土俵で栽培と醸造の力を試し、世界に通じるワインを日本・山梨の地から生み出す努力を続けています。そしてその水準から勝沼が育んできた日本原産ブドウ・甲州種の栽培と醸造を見直し、日本にしかない・世界の人々に求められるワインをつくりだそうとしています。グレイスワインの最高峰、フラッグシッププレミアワイン“キュヴェ三澤”の度重なる国際コンクールでの受賞や世界の著名なワインジャーナリスト達の間でのグレイス甲州への評価の高まりなど、その第1歩は確実に踏み出され、国内外から注目されています。
実際、その知名度も、個人のワイナリーとしては、郡を抜いています。かの美食漫画「美味しんぼ」80巻で、主人公一行を勝沼に招き、案内したのがグレイスワイナリー社長三澤茂計氏でしたし、世界的ワインのバイブル、ヒュージョンソン氏の名著「ワールドアトラス・オブ・ワイン」の日本ワインの章には、メルシャン長野メルロワインとグレイス甲州ワインのふたつのみ、日本代表ワインとしてラベル写真入りで掲載されています。しかし、グレイスさんがなしえた最も素晴らしい功績は、かの世界的ワイン評論家ロバート・パーカー氏に、日本ワインとして初めて点数をつけていただける機会をつくり、好評価を得た事です。ワイン販売にたずさわる者、ワイン愛好家の方で、ロバートパーカー氏の名前を知らない人はいません。どこかで、彼のワイン評価や100点満点法の点数をみたことがあるはずです。グレイス甲州キュヴェ・ドゥニ・ドュブルデュー2004年(GRACE・KOSHU2004 Cuvee Denis Dubourdieu)は、パーカーポイント(87〜88点)が初めてついた記念すべき日本ワイン第1号になり、その話題は一般の大手新聞やテレビニュースでもとりあげられました。そして、そのワインの開発から、完成、パーカー氏が来日してグレイスワイナリーを訪れワインを試飲、評価するまでを描いたNHKドキュメント番組「甲州ワインを世界の舞台へ」(2005年7月放送)をみたときは、長年ワイン屋をしてきた私にとって、鳥肌がたつほどの興奮でした。世界のワイン市場価格を左右するほどの力をもつ、パーカー氏に評価してもらうことは、日本ワインを世界に認知させる早道でもあります。健康志向から世界的和食ブームでもあるこの期に、海外の和食屋さんや、各国のソムリエさんを通じ、日本ワインを普及させ、地位を築く足掛かりを得た感があります。パーカー氏のホームページに掲載されたという文面をみても、物凄い広告塔としての役をかってくれています。世界で評価が確立されれば、日本のソムリエさんや、飲食関係の方も日本ワインの重要性を認めざるを得ない状況になることは、はからずもがな予想がつきます。いろいろな方面に影響力のあるカリスマ醸造家が運営する超実力派ワイナリーの取り組みから目が離せず、その魅力は尽きません。
山梨県 明野ミサワワイナリー 自社畑「明野・三澤農場」
【左】醸造棟の建物 【中】広大な『明野農場』の景観 【右】良く熟した三澤農場のメルロ房
明野ミサワワイナリー
住所 山梨県北社市明野町上手11984-1
栽培開始年 2002年 醸造開始年 2005年
鳥居平自社畑での、実験農場的な栽培方法、創意工夫のノウハウを活かし、2002年より本格的に可動しだした、広大な自社畑をもつ明野“ミサワワイナリー”(勝沼から30キロ離れた茅ケ岳山麓、明野村にある、広さ11ヘクタールの自社畑をもつ中央葡萄酒所有の新ワイナリー)。明野は、日本一の日照量で有名な土地、しかも勝沼より標高も高く(標高700m)寒暖差があり、なだらかな南西斜面。2002年に開園した8ヘクタールの区画には、シャルドネ、メルロ、カベルネソービニヨン、カベルネフラン、プチヴェルドなど欧州系品種が、2009年に拡張した3ヘクタールの区画には甲州種が、なんと垣根方式(ヨーロッパ式)で栽培されています。
2,500円(税227円)
グリドという名称は甲州の果皮の色を表す「Gris」と「de(…の)」から名付けられました。甲州の特徴を最も引き出したワインの一つとして知られるようになりました。
3,300円(税300円)
キリッと引き締まった酸味と舌先に感じるわずかな甘味が調和し、アフターに綺麗な苦味が口の中に広がりを見せる。スムーズな口当たりで優しい甲州ワインです。
グレイス 周五郎のヴァン赤甘口 750ml【酒精強化ワイン】
3,300円(税300円)
日本固有の品種であるマスカットベーリーAと甲州を原料とし、醗酵途中にグレープスピリッツを添加した、酒精強化ワイン。
3,520円(税320円)
品種の特徴を活かしバランスよくアサンブラージュしました。ピュアでフレッシュな果実の味わいと柔らかなタンニンが特徴です。
グレイス甲州・鳥居平プライベートリザーブ2023年白 750ml
4,500円(税409円)
SOLD OUT
鳥居平地区の中でも、さらにブドウを厳選し、最上区画のロットをフレンチオークの旧樽にて醗酵後、ステンレスタンクにて貯蔵しました。柔らかな上品な酸味と複雑さを兼ね備えた、長い余韻の味わいです。